複合事業×人事制度
実は数年前に、中堅層の離職が続いたことがありました。当社ではこれを重く受け止め、原因を探るため社員にヒアリングをおこなったのです。すると評価制度の基準が不明瞭で、社員のモチベーションに“ばらつき”が出ていることが分かりました。また、以前より年功序列の風潮を抜本的に改善する必要性も感じていました。
そこで、一から人事制度を見直し再構築することを決めたのです。
複数社に問い合わせた上で最終的に3社の企業にプレゼンテーションをしていただきましたが、アクティブ アンド カンパニーさんからの提案が一番的確で納得性が高いものでした。型にはめたプランじゃなくて、我々の問題点をきちんと把握した上で独自の設計を一緒に考えてくださると思ったのです。人事制度は深く長くお付き合いするプロジェクトですから、並走してくれる信頼感を感じたことが大きな決め手でした。
アクティブアンドカンパニーの担当者の方には月に2度ほど沖縄にある当社まで来ていただき、ときにはテレビ電話も交えながらプロジェクトを進めてもらいました。まずは社員へのヒアリングから始め、そこから見えてきた問題点や目指すべき姿をもとに人事制度のコンセプトを「頑張った人・成果を出した人に報いる」「チャンスは平等に与える」「挑戦・自律・信頼が出来る人に対して高く報いる」の3つに決定しました。
助かったのは、我々が疑問に思う点や行き詰まる箇所などを見越して、前もってさまざまな準備をしてきてくださった点です。おかげで会議のたびに疑問が解消されていきました!私たちだけではきっとゴールにたどり着けなかったと思います。
まずは評価の基準や項目を明確にして、あやふやな昇降格が起きないよう設計しました。また、管理職は立候補制にして誰でもチャレンジできるよう構築。役職に紐づいたグレードも無くしました。役職とは各立場における役割や特徴を表すもので、上下関係を決めるものではないと当社では考え、“役職”手当も無くしたのです。その分、頑張った人や挑戦している人などを評価し報いるよう改善した点は大きいと思います。
その他にも、2020年に施行される同一労働同一賃金を前に契約社員の制度を整備しました。
最後にプロジェクトメンバーについてですが、労働組合を含め各事業部の偏りが極力出ないよう構成した点もこだわりと言えます。
特徴 |
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これまで不明瞭だった昇給基準が明確になったため、評価される側の納得感は上がったようです。また管理部門にとっても、あやふやなケースに左右されることがなくなったため仕事がしやすくなったと思います。
大きな変化や効果はまだまだ先だと思いますが、小さなものだと“考える機会”が以前より増えました。個人目標を立てる作業一つにしても以前より細かな目標シートを設けたので、時間をかけて深く考えるきっかけになっていると感じます。
まずは新しい制度を意図通り運用していくために、評価者が理解を深めていかなければなりません。そのために、アクティブ アンド カンパニーさんには引き続き、制度に関する勉強会を定期的にお願いしているところです。
人事制度は、社員と企業とを繋げる架け橋のようなもの。この両輪が回るためにはしっかりと構築された制度が不可欠です。我々が今回アクティブ アンド カンパニーさんと作り上げた制度は、今後私たちが社員一丸となってエネルギーの枠を超え発展していくための土壌となるでしょう。この制度をもとに、さまざまなサービス展開に挑戦できる優秀な人材を育てていきます。そうすることで、エッカ石油は人々の生活を支えられる複合企業として発展していくことができると確信しています。
人事コンサルティング、人材育成、研修、人材開発のアクティブ アンド カンパニー
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